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「写楽 幻の肉筆画」ギリシャに眠る日本美術展招待券プレゼント

ギリシャの「コルフ島」には、歴史ある街並み、美しいビーチ、豊かな文化があり、世界のセレブリティが別荘を構えています。

この島について「ギリシャ・コルフ島に、日本美術コレクションの名品があるらしい」という情報が日本にもたらされたのは数年前でした。

 

“ギリシャ国立コルフ・アジア美術館”マノスコレクション

日本美術の蒐集にすべてをささげた男=グレゴリオス・マノス

彼は、ウィーンでギリシャ大使として活躍し、退職後にジャポニスムに沸くパリに移住し、作品を購入。ついには財産をすべて食いつくしてしまったほどでした。ギリシャに帰国した後、当時の総督府に自らのコレクションをすべて寄贈し、美術館として一般公開する代わりにギリシャ政府よりわずかな給付金と、館内に一室を与えられて余生を過ごしました。

一世紀以上前のことです。

2008年7月、小林忠学習院大学教授を団長とする調査団によりコレクションの大調査が実施されました。現館長に非常に厚い協力を得た調査団は、膨大なコレクションのなかから次々と貴重な作品を発見しました。特に浮世絵は初期の頃から揃っており、それは図らずも「浮世絵の歴史」にもなっています。

浮世絵の多くは版画ですから、世の中には複数枚存在するわけです。しかし、状態がよい浮世絵は必ずしも多いわけではありません。マノスコレクションは、非常に良好な状態であり、その点でも貴重といえます。

喜多川歌麿 「歌撰恋之部 深く忍恋」寛政5~6年(1793~1794)頃

ギリシャ国立コルフ・アジア美術館所蔵

 

歌麿の代表作です。タイトルのとおりに「恋」に深く思い悩んでる風情が、なんとも言えません。江戸時代のことですから、してはいけない恋は、相当な覚悟がいるはずです。黒の半襟を身につけているところをみると年増(と言っても現代の年増よりはずっと年若です)の女性です。それゆえの情念の深さが感じられます。

東洲斎写楽 「四代目松本幸四郎の加古川本蔵と松本米三郎の小浪」 寛政7年 

ギリシャ国立コルフ・アジア美術館所蔵 写楽 幻の肉筆画です。扇面画です。

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東洲斎写楽の活躍期は、寛政6年5月から翌7年1月まで正味10か月しか記録がなく、そのほかのことは不明です。これほど有名な写楽がわずか10か月間しか活躍していなかったということも驚きですが、今回世紀の発見とされる肉筆画は世界に2点しかありません。1点は日本の三重県にあります。今回、マノスコレクションの肉筆画が見つかったことで、この三重県の肉筆画も”本物”と確信を持てたということです。肉筆画というのは、作者が絵筆で描いたものを指します。世の中に1点しか存在しません。それほど貴重なものです。

 

たぶん、二度と日本に来ることはないであろうと言われているギリシャ国立コルフ・アジア美術館からの日本美術の数々をご覧いただきたいと思います。浮世絵から醸し出す《江戸の風情》も十分に堪能できますよ。

7月4日(土)~9月6日(日)まで、両国の江戸東京博物館1階展示室で開催されております

日本・ギリシャ修好110周年記念特別展 「写楽 幻の肉筆画」 

ギリシャに眠る日本美術 ~ マノスコレクションより 

ご招待券を10組20名様にプレゼントいたします。ご希望の方は、美術館展を明記のうえ、

info@csra.fm

にご住所、お名前、お電話番号をお書きいただき、ご応募ください。

*当選者は発送をもってかえさせていただきます。