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ロートレックコネクション 愛すべき画家をめぐる物語 招待券プレゼント

【10】アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック.jpg

アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック  Musee Toulouse-Lautrec,Albi-Tarn-France

フランスで最も古い歴史を誇るトゥールーズ伯爵家とロートレック子爵家を継承する貴族の嫡男として生まれながら、少年時代に起こった骨折という怪我によって、両脚の成長が止まってしまい、短躯の人として、36年間の短い生涯を画家として送ったロートレック。本来ならば大貴族として生きていくはずの彼が画家として生きていかなければならないという悲劇的な人生…と捉えるには、彼の絵は、温かく優しさに満ち溢れています。

現在、Bunkamuraザ・ミュージアムで12月23日まで開催されているロートレック展は、「ロートレックコネクション」と題され、ロートレックを取り巻く人々や画家たちを紹介しています。まさにコネクション!彼がどれほどの人たちに愛されていたかがわかります。

 

【1】《歓楽の女王》.jpg

<歓楽の女王>

アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック 1982年 リトグラフ 京都工芸繊維大学美術工芸資料館(AN2661)

ロートレックが画家として生きたのはパリ、モンマルトル。ここは歓楽の世界で熱情と悲哀が満ちている。当時流行ったショービジネスからの依頼を受けて、ポスターを制作しますが、大胆な構図やインパクトのある人物表現が評判となるだけでなく、非常に高い芸術性を打ち出しています。

 

【7】《シャ・ノワール巡業公演》.jpg

<シャ・ノワール巡業公演>

テオフィル=アレクサンドル・スタンラン 1896年 リトグラフ 川崎市市民ミュージアム

ロートレックコネクションには多彩な画家たちが登場します。黒猫が印象的なポスターはスタンランです。キャバレー「シャ・ノワール」には、詩人や歌い手たちが自分の詩や歌を披露したり、画家たちが作品を展示する場所でした。今回の展覧会では、同時代に活躍した画家たちやロートレックの先生フェルナン・コルモン、敬愛した先輩画家ジュール・シェレ、エドガー・ドガ等、ピエール・ボナール、モーリス・ドニ等ナビ派の画家、アルフォンス・ミュシャ、フィンセント・ファン・ゴッホも展示されています。

フラワーラジオでは、ご招待券を10組20名様にご用意をしております。お名前(差し支えなければ年齢も)、ご住所、お電話番号をお書きいただき、cwl@fm767.com までご応募ください。

当選は発送をもってかえさせていただきますことご了承ください。

ロートレックは36年の短い生涯でしたが、多くの人に愛されました。でも、それは、ロートレック自身が自分の過酷な運命を受け入れながらも、慈愛に充ち溢れたまなざしで人々を包んだからではないかと感じます。19世紀末のデカダンスと「ベル・エポック」享楽との色濃く溶け合った世界が展開されています。

開館時間は10時~19時まで、金・土曜日は21時まで開館しています。表参道のイルミネーションも復活しましたから、少し遅い目にご観覧いただくのもいいかもしれませんね。