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日本人考古学者島田教授の挑戦「黄金の都シカン」招待券プレゼント
2009年9月25日
<シカン黄金大仮面>(部分)11世紀初期 ペルー文化庁・ペルー国立博物館所蔵 撮影:義井 豊
個人的にですが、小さい頃のあこがれの職業に考古学者がありました。
ですから、アンデス史を変えた日本人考古学者 南イリノイ大学人類学科教授 島田泉先生は、あこがれの人です。でも、一見何もないところを掘り出していくわけですから、その仕事の漠然さや心許なさはいかばかりかと思います。そのかわり、発見出来たときの喜びもひときわでしょう。
古代アンデス文明の中でも際だって個性的な文化シカン。その日干しレンガの巨大ピラミッド・ロロ神殿が発見されたのが、1991年。その東の墓の主埋葬者の顔につけられていた「黄金の大仮面」です。「アーモンドアイ」と呼ばれるつり上がった目が特徴の「シカンの神」をモチーフにしています。
<シカン黄金製トゥミ> 11世紀初期 ペルー文化庁・ペルー国立考古学人類学歴史学博物館蔵
撮影 義井 豊
シカン文化の遺跡で発見されるトゥミと呼ばれる儀式用のナイフは、生け贄の首を切り、そこから流れ出る血を皿に受け、神に捧げたとされます。
この大きなトゥミは高さが42センチ、992gの重さがあります。
半円形の金板のナイフの上に正面を向いて立つ堂々たるシカン神は、トルコ石を除いてすべて金製であることからも非常に重要なものであったことが伺われます。
なぜ、”アンデス史”を変えたと言われるのか。16世紀初頭、スペインが滅ぼしたインカ帝国に黄金製品の製作技術を伝えたのはシカンの地から連れて行かれた職人だといわれています。
つまり、インカ帝国の前の時代にアンデスでシカン文化が繁栄していたのです。
貴重な考古遺物 約200件と発掘現場の映像やCGを3D化したシアターにてシカン文化を紹介。ぜひ、あなたもタイムトリップをしてみてはいかがでしょうか。
特別展 「インカ帝国のルーツ 黄金のシカン」
10月12日(月・祝)まで、東京 上野 国立科学博物館で開催中
この魅力的な展覧会のご招待券を10組20名様にプレゼントいたします。
ご希望の方は、ご住所・お名前・電話番号をお書きの上、info@csra.fm
までご応募ください。当選者は発送をもってかえさせていただきます。ご応募お待ちしております。