NEWS&TOPICS
イタリアになぜエジプトが?トリノ・エジプト展ご招待券プレゼント
2009年9月11日
エジプトのコレクションといえば、カイロ・エジプト博物館、ロンドン・大英博物館、パリ・ルーブル美術館は有名です。みなさんのなかにも、これらの博物館・美術館からやってきたエジプトコレクションを日本でご覧になった方がいらっしゃるのではないでしょうか。
ところが、イタリア、トリノ・エジプト博物館にも、大型の彫像やパピルス文書など貴重な作品が多く展示されています。
特に2006年のトリノで開催されたオリンピックに合わせ、「アビエイター」や「スウィニー・トッド、フリート街の悪魔の理髪師」など主に映画の美術監督を務め、2度にわたって米アカデミー賞を受賞したダンテ・フィレッティが改装を手がけ、ドラマティックで印象的な空間を演出しているのは、
圧巻! です。
なんて、見てきたようなことを言っているのには理由があります。
10月4日(日)まで、東京・上野の東京都美術館 企画展示室で開催されている「トリノ・エジプト展」の大型彫像コーナーでは、トリノに近づけた展示で、鏡と照明を駆使し、非常に迫力があります。
イビの石製人型棺の蓋 トリノ・エジプト博物館蔵 西川よしえ撮影
いかがですか?イビという非常に位の高い役人の人型棺の蓋です。長さは197cm。非常に大きいですし、立派さ、重厚さが伝わります。
アメン神とツタンカーメン王の像 トリノ・エジプト博物館蔵 西川よしえ撮影
今回のトリノ・エジプト展のある意味目玉の彫像です。向かって左側がアメン神、右側がツタンカーメン王です。ただ、「ツタンカーメン」という名前が刻まれてはいません。その背景には宗教革命があります。太陽神アテンだけを崇拝する宗教が失敗し、再び伝統的な神々、とりわけアテン神への忠誠心を示すことが必要でした。ですから、ツタンカーメン王よりもアメン神が大きく、しかし、裏側に回るとツタンカーメン王は、アテン神の肩に手を回して親愛の情を示しています。
ただ、宗教改革に関与したということから、正式な記録からツタンカーメン王の名は抹消され、「ホルムヘルブ王」と書き換えられています。
この像も台座に「ホルムヘルブ王」と刻まれていますが、神や王の容貌からツタンカーメン王であることが明らかという非常に貴重な彫像です。
上野・東京都美術館で10月4日(日)午前9時~午後5時(入室は閉室の30分前まで)
休室日は月曜日ですが、9月21日(月)は開室します。
この魅力的な”イタリアが愛した美の遺産”に5組10名様をご招待いたします。
お名前・ご住所・電話番号をお書きの上、info@csra.fm まで、ご応募ください。
当選に関しましては、発送をもってかえさせていただきますこと、ご了承ください。
トリノ・エジプト博物館の古代エジプトコレクションは、日本初公開です。
オフィシャルサポーターの沢村一樹さんも音声ガイドで、遙かいにしえの時代に皆様を誘います。