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誕生!中国文明 中国最初の王朝「夏(か)」に迫る夏(なつ)

「夏(か)」の中心地は、河南省にありました。かつては、幻の王朝とされ、近年中国最初の王朝でああったとする説が有力になっています。

河南省は、中国大陸を西から東へ流れる黄河の流域に位置しており、紀元前2000年ごろから12世紀ごろまで、長きにわたって中国の政治、経済、文化の中心地として栄えてきました。

その間、商(殷)、東周、後漢、魏(三国時代)、西晋、北魏、北宋などの王朝が河南省に都を置きました。この「夏(か)」が日本の暑い夏をさらに熱くしてくれます。

 

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神獣(しんじゅう) 河南省文物考古研究所所蔵

虎の身体に龍の首と亀の脚を持った怪獣が舌を出しています。もちろん創造上の動物になるわけですが、一見ユーモラスに見えながら、バランスのとれた優れたデザイン性となんともいえない品位が漂っています。春秋時代、河南省南部を支配していた新興国・楚の人々は鬼神を好んだと伝えられています。

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“王朝の誕生”動物紋装板(どうぶつもんかざりいた) 洛陽博物館蔵

青銅製の板にトルコ石の小片をはめ込んで、動物の姿を真上から見たさまを表しています。

飾り板の下の部分が頭部。上部には幅の広い尾が、最上部では後ろ脚が左右から伸びて先端が向かい合わさるさまが表されています。小品ながら、細かな細工は見事で、身分の高い少数の人々が身につけた権威を象徴する装身具です。

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“王朝の誕生”九鼎(きゅうてい) 八簋(はっき) 河南省文物考古研究所蔵

これは、<鍋>です。商時代に出現した青銅製の鼎(かなえ)は、西周時代にはセットで使われるようになり、その数は身分によって、異なりました。ですから、セットの数が多ければ多いほど時の権力者といえます。このようにセットで展示されることはとても稀で、迫力がありました。

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“美の誕生”御者と馬 洛陽博物館蔵

皆さんは「兵馬俑」はご存知だと思います。「俑」というのは、墓に収めるために作られたもので、兵馬俑は兵士と馬ですが、生活に関する「俑」もたくさんあります。御者の引く手に強く抵抗する馬の姿が本当に生き生きと表現されています。これらの出土品からは当時の生活を身近に感じることができ楽しいですね。

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“王朝の誕生” 金縷玉衣(きんるぎょくい) 河南博物館

玉衣とは、美しい石を札状に加工して綴った服です。漢時代の王侯貴族は亡くなると全身を玉衣で覆い、不老不死になることを望みました。この玉衣も漢時代の河南省東部にあった梁国の王墓のなかから出土しました。紀元前1世紀のものです。ただ、残念ながら中身は空っぽでした。180cm・約二千枚もの玉札は、今も威光を放っています。

9月5日まで、東京国立博物館 平成館で開催されています「誕生!中国文明」展。これまでの中国とは違う生々しい中国に出会ったという印象があります。ぜひ、「夏(か)」に繰り広げられた歴史に会いにきてください。

フラワーラジオでは、10組20名様にご招待券ご用意しております。ご希望の方は、cwl@fm767.com まで、お名前、ご住所、お電話番号、年齢をご記入の上、ご応募ください。

当選は、発送をもって代えさせていただきますので、ご了承ください。

また、展覧会オリジナルグッズ<ひよこマスコット>も特別にご用意いたしました。

こちらも抽選でプレゼントいたしますので、ご応募お待ちしております。

ご案内は、Life is  Artでした。